いつもお世話になっております!
六日町店のメカWです!
ようやくお盆休みボケが収束してきた感じがする今日この頃ですが、皆様如何お過ごしでしょうか?(いつもすっとぼけてご迷惑をおかけしておりますが…)
ところで我々ディーラーメカニックの仕事は、時に
「チェンジニア」
と揶揄される場合がありますよね…昔から。
先日の我が実家コルトの足回りもでしたが、やっぱりユーザー様が安心できる修理を提案したいもので、そうなると部品交換の方向になっちゃうところは正直あります。「部品交換だけなら以下略」と厳しいお言葉をいただく場面も…
ですが、自家用車なら?
ギャランフォルティスをレース用にハードカスタムしていたメカも居ましたね…
で、前置きが長くなりましたが、我が愛車ギャランフォルティスです
エンジン始動後、不穏な警告が出るように…SSTの故障発生です。
この子やランエボⅩに搭載されているミッションは「ツインクラッチSST」、これをざっくりと紹介しますと、奇数段クラッチ&変速ギヤと偶数段クラッチ&変速ギヤが同居しており、これを交互に切り替えていって素早いシフトチェンジを実現しているミッションです。中身的にはマニュアルミッションに近く、2.0Lターボのハイパワーにも耐えうる強度を備えています。
この修理を整備解説書に従って進めますと、20万オーバーの部品を交換して直らなかったら変速機ゴッソリ交換で100万オーバー……!?!?
いくら鍛えられたチェンジニアでも、これは納得がいかない。
ましてや我が愛車でとなれば、納得いくまで突き詰めてみたいです。意地です。
これの修理を得意とするショップさんも存じ上げてはおりますが…
ネットで調べて出てきた英文のマニュアルを読んでみたりしながら……
勉強と司法解剖その他諸々兼ねて、メスを入れてみます。
ミッションのオイルパンを外してみたところです。
一昔前の、オートマミッションのバルブボディ的ですね~
変速の指示をコンピューターの電気信号から油圧に変換して出していく機械がこのバルブボディですね。
これを外してみたところです。
黒くそそり立っているやつの先端に、ギヤ回転速度のセンサーやシフトフォークのポジションセンサーが入っているようです。
この穴から向こう側には変速ギヤがみっしり詰まっています。
その光景はまさしくマニュアルミッションそのものですね~
今回の故障の原因は、このシフトフォーク用センサーマグネットのうちの一つが脱落してしまい、フォークの位置が読めなくなったことによるものでした。
先ほどの黒いタワーに当たるか当たらないかの位置に来るように設計されており、その前をこのマグネットが横切ることでシフトフォークの位置を検出しているというワケです。
なるほどよく考えられている…と言いたいところですが
これ、接着剤で固めてあるだけなんですね…
ミッション内部は凄い作りをしているのに、肝心なとこ詰めが甘いと言わざるを得ないですよね…
コイツをさらに強力な接着剤でガッチリ固めて、修理完了!
…と言いたいところでしたが、一ヶ月ほど経過した現在、症状が再発しています。
どうしようかな…
直し方がマズかったのか、それとも考え方進め方が根本的に間違っているのか……??
まだまだ乗り足りないクルマなので、まだまだ頑張ります。