いつもお世話になっております経理担当Hです。
今回のオリンピックで初めて正式種目になった空手ですが、
どこに着目するか、ルールなどわかりにくい点がありますので、
少し空手をかじっているワタクシから簡単にご説明したいと思います。
なお、オリンピックルールと違っている場合もありますので、その点は
ご容赦下さい。今回は文章のみです。(^^;
空手競技には「形(かた)」と「組手(くみて)」があります。
形はフィギュアスケートや体操などと同じように演武して競います。
組手はいわゆる「戦う」競技です。
形(かた)
形は見えない相手と戦うイメージです。各選手が演武をして
上手いかどうか(オリンピックに出場する選手なので上手と
思いますが)を競います。
判定は赤青のフラッグ(旗)で行う場合と、点数で行う場合が
あり、オリンピックは恐らく後者と思われます。
形は102種類の中から選び、一度演武した形は次の試合では
使えません。
形のなまえは流派によって異なりますが、有名どころでは
スーパーリンペイ・アーナン・チャタンヤラクーシャンクー・
ニーパイポなど。沖縄が発祥なので変わった呼び名が多いです。
主審と4人の副審の点数のうち、一番高い点数と低い点数を
除いた点数の合計の平均値がポイントとなります。
ポイントの高い方から順位が決まります。
組手(くみて)
組手は攻撃のポイントで競い合います。
基本的に「寸止め」なので、相手に当ててしまうと反則を取られます。
審判は主審と4人の副審で赤青のフラッグの数で決まりますが、主審は
ポイントは取れず、反則のみ判定します。ポイントは副審が取り、
同じ色の旗が2本以上出ると主審はそれを見てポイントを付けます。
ポイントの種類は、
有効・・・主に突き(パンチ)によるポイントで1ポイントです。
技あり・・中段(身体の中心部)への蹴り(キック)によるポイントで2ポイントです。
一本・・・上段(頭部)の蹴りによるポイントで3ポイントです。相手を倒して
突きを出しても一本になります。
フラッグの上げ方は
有効・・・斜め下
技あり・・真横水平
一本・・・上に上げる
勝敗はポイント差が8ポイント以上になった場合、もしくは競技時間が終った時点で
ポイントの多い方が勝ちとなります。
なお、最初にポイントが入った選手は主審から「先取(せんしゅ)」と宣告されます。
これは、競技時間終了時に同点だった場合、先取を取っている選手が勝ちとなります。
ただし、反則を3回行うと先取が取り消されてしまいます。
反則
反則にはカテゴリー1(C1)とカテゴリー2(C2)があり、C1は主に攻撃時
相手に当ててしまった場合に取られます。C2はそれ以外で、例えば場外に出た、
逃げ回った、相手を掴んだ等攻撃以外の反則です。
反則は1回目は忠告、2回目は警告、3回目は反則注意、4回目で反則となり
主審に反則負けを宣告されます。
なお、C1・C2それぞれに課せられ、どちらかが4回になると反則負けです。
また、15秒ルールというのがあり、残り時間15秒で勝っている選手が時間稼ぎ
の為に逃げ回るような素振りを見せると、その時点で反則負けになってしまいます。
以上、ザックリと説明しましたが、ルールがわかると試合を見ていても楽しいと
思います。
空手は歴史が古く流派によって解釈が違っていたりして、なかなかオリンピック
種目になりませんでした。最近では武道というよりもスポーツ化されて
統一したルールがあるおかげでオリンピック種目になったと思われます。
しかし、残念ながら次のオリンピックでは競技種目から外れてしまいました。
いつの日かまた正式種目としてカムバックしてほしいものです。
空手の試合日程は8月5日(木)~8月7日(土)の3日間です。
ぜひご覧下さい!
ガンバレ! ニッポン!