いつもお世話になっております!

六日町店のサービスマンWです。

と、いうわけで表題の通り、新しい診断機が入りました!これまで三菱車以外となりますと、診断機の調達の関係で日数を多めに頂戴したりとご不便をおかけしていましたが、これでスピードアップが期待できます。

では、早速活躍していただきます。

 

「DPFランプが点滅する」との不具合にて入庫いただきましたお車です。システム的にはデリカD:5のディーゼルと似たようなモンでしょう、さぁ私の知識でどこまで戦えるかな?

三菱車以外?DPF?(候補は自ずと絞られてきそうですが)

こういった車種も日頃から入庫いただいております。ありがとうございます!

三菱ブランドでこの手のクルマがあれば、ねぇ(含みのある言い方)

 

※ここでウンチクを少々:DPFといえばデリカD:5やトライトンのディーゼルです。昔のディーゼル車はモクモクと黒煙を吐き出して走っていましたが、現代では見られなくなりましたよね?現代のディーゼル車では、この黒煙の主成分である粒子状物質:PMをDPF(Diesel Particulate Filter)で捕集して排気ガスを浄化し、一定量溜まると一気に燃やしにかかって(DPF再生)、・・・を自動的に繰り返しています。このサイクルの中で、エンジン制御に異常が発生していたり、はたまた街中チョイ乗りの連続でエンジンが暖まらなくて再生に入れない状況が続いたりしていますと、PMの量がDPFのキャパシティを超えてしまうおそれがあり、メーター内のDPFランプを点滅させてドライバーに異常を知らせるとともに、エンジン制御においてもPMの発生を少しでも抑えるよう出力を低下させて・・・走らせても力が出ない感じになったりします。

上の画像ですが実は事後でして、「排気ガス圧力センサ2」の値が6.0kPaまで高まっていました。これはDPFの入口・出口の圧力差となり、これはなかなか高い数値です。ただし今回はその圧力センサへ至る配管も詰まり気味でした。再生後これほどツーツーに通ればDPFは問題なしと判断してよさそうです。

他にもEGRバルブ(排気ガスの一部を吸気に導入することによって燃焼温度を低下させ、有害物質の低減に寄与しています。他にも役割は様々ありますが今回は割愛します)も清掃を行なっています。

燃料噴射量学習もできてありがたい!

※これまたウンチク:現代のコモンレールシステム(燃料噴射システム)では、その制御を1/1000秒単位(まるでピンとこない数値!)の高精度で行っており、これをエンジン本体や燃料システムの現状に合わせて定期的に補正してあげる作業がとても大切なのです。デリカD:5の車検時では必須とさせていただいております。

これで納車としましたが正確には経過観察です。エンジンオイルの交換時期が近く、それまでに一回~二回はDPFの自動再生がかかると思われますので、そこを無事に突破できれば今回の件は完治と判断しましょうと。

 

 

それでは次の検証、コイツは三菱車を相手にどこまで戦えるのか?

実験台はいつものように我が愛車ギャランフォルティスです。

ツインクラッチSSTの制御データです。データを見ながら試運転するには、三菱MUTよりもコイツのほうが使いやすいか・・・?

SSTのティーチインができる・・・だと!?

いや、さすがにこれは三菱MUTを使いますが。

ACDのエア抜きもできる!!コイツのほうが小さくて軽くて使いやすいぜ!

さすがにETACSのカスタマイズ(例えばドアミラーの自動格納ON/OFF設定変更とか)はできませんでしたが。

 

と、いうわけで

コイツはまだまだそのチカラを隠し持っていそうです。これからはバンバン活躍していただこうじゃないか!

ていうかコレ、OBD車検に必要という側面も併せ持つ診断機なんですよね。このあたりはまた別の機会にでも~