この写真は社長室壁に掛かっている書で、四耐四不訣または四耐四不の辞と言います。
平成24年、当時の三菱自動車工業(株)社長の故益子修氏が花火見物のついでに弊社に立ち寄る事になりました。その際、当時の会議室(現社長室)の壁があまりに殺風景なので、妻の知人で新潟県を代表する書家の 内山玉延先生 に制作していただきました。
大事を為す為には四つに耐え四つを我慢しなければ成りません。
耐冷 冷に耐え 冷ややかな目や仕打ちに耐え
耐苦 苦に耐え さまざまな苦しみにも耐え
耐煩 煩に耐え 忙しさ煩わしさに耐え
耐閑 閑に耐え 暇に、窓際や左遷にも耐える
不激 激せず 短気を起こしてはいけない
不躁 躁がず 些細な事でいい気になったり騒いではいけない
不競 競わず むやみに他と比べたり競ってはいけない
不随 随がわず 人の言いなりになってはいけない
中国明代の政治家「曾国藩」の言葉という説と、儒学の一派、陽明学の祖「王陽明」の言葉という説が有るようです。
短気な自分に「短気を起こすな」という戒めを込めてこれを選びました。先日お亡くなりになったトヨタの名誉会長、豊田章一郎氏も四耐四不を毎日見ていたそうです。